蒼の憂鬱 ②

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以前にこいつが山田 一郎の名前を出した時は、あの”主“の”しもべ“だと警戒したが、 実際自分の仕事の手伝い以外、特に奈緒へチョッカイを出してこないからそのままにしておいたけど…… まぁ、毎日奈緒を拘束するのは、凄い気に入らないけどな。 それが、いったい何故…… 「山田。俺を此処に足止めなんかして、何を企んでるんだ?」 「あれぇ? 教師には敬語を使わないといけないなぁ。優等生の烏丸 蒼君」 山田2号は口では咎めながらも、顔は楽しそうだ。 「今更でしょ? 此処にはあんたしかいないし」 俺は優等生じゃないし。普段は営業スマイルで教師に接していた方が、都合が良いからそうしているだけだ。
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