蒼の憂鬱 ②

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「早く質問に答えろよ」と俺が促すと、 山田2号は「ヤレヤレ」と肩を竦めてから口を開いた。 「君を足止めしたのは、藍沢さんに会わせない為だと言ったろ?」 こいつ…… さっきからソレしか言わない。それ以上は言わないって事か? フン、仕方がない。 「他の質問の答えは?」 「あー、ん…… 俺とイチは親戚で、血の繋がらない兄弟だ。知っていると思っていたよ」 親戚というのは、噂で聞いていたけど。 血の繋がらない兄弟ね。 確かに似ていない。二人のタイプは正反対だ。 「それとイチのご主人様は、俺からは言えないなぁ」
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