3462人が本棚に入れています
本棚に追加
「早く質問に答えろよ」と俺が促すと、
山田2号は「ヤレヤレ」と肩を竦めてから口を開いた。
「君を足止めしたのは、藍沢さんに会わせない為だと言ったろ?」
こいつ……
さっきからソレしか言わない。それ以上は言わないって事か?
フン、仕方がない。
「他の質問の答えは?」
「あー、ん…… 俺とイチは親戚で、血の繋がらない兄弟だ。知っていると思っていたよ」
親戚というのは、噂で聞いていたけど。
血の繋がらない兄弟ね。
確かに似ていない。二人のタイプは正反対だ。
「それとイチのご主人様は、俺からは言えないなぁ」
最初のコメントを投稿しよう!