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「じゃあ、あんたの主はどこの誰だ? 何の目的で奈緒にチョッカイを出す?」
「ハハハ、教える訳ないでしょ。只言えるのは、俺の仕事は藍沢さんに近づく男の排除って事だけかな?」
チッ。何も話す気がないのなら、ワザワザ俺にチョッカイ出さなければ良いのに。ウザイ奴。
「さぁて、話も終わった事だし早く続きやって。俺は今夜から実家に帰るんだから、早く終わらしたいんだよね~」
はぁ――?
時間がタップリあるからゆっくりとか言っておいて、今度は急げ?
訳わからない奴!
「そんな事知るか。俺は帰る!」
俺は4クラス分の採点済み答案用紙を、山田2号の机の上にドサリと置く。
これ以上こいつから情報を引き出す事が出来ないのならば、此処にいても時間の無駄だ。
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