もうすぐ夏休み

3/30
前へ
/2084ページ
次へ
パチン! 「え?」 目の前の強面のお兄さんが急に消えました。 何で? 「大丈夫ですか?」 「へ?」 私は差し出された手を掴み、立ち上がった。 すると目の前には見目麗しい少年が立っていた。 ホッソリした頬にとがった顎、切れ長の瞳に高い鼻。薄い唇はほんのり桜色、肌なんて真っ白できめ細かい。 髪の毛も艶やかな見事な黒髪。短いのが勿体ない。 見目麗しいという言葉が相応しい美しい少年だった。 私はすっかり見惚れてしまった。 顔が真っ赤に違いない。
/2084ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3462人が本棚に入れています
本棚に追加