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私と聡子は仲が良かった。
気付いたら何をする時も一緒だった。
トイレに行くのも、移動教室の時も・・・。
「今日の体育、ダルイよね~」
私がそう言うと、待ってましたとばかりに
「サボっちゃおう♪」と聡子。
まぁ、体育をサボるなんてのは普通に誰もがしてることで、私達が特別だった訳でもない。
だけど私は、一緒に共犯になってくれる聡子が好きだった。
放課後、いつものように公園を抜けて帰る2人。
空が暗くなるまで家に帰る気はしない。
別に何をするわけでもなく、
いつも、この公園で時間を潰す。
「えいっ!」とブランコの前の柵の上を歩く私。
バランスを崩して落ちては登る。
そんなことを繰り返してた。
「あれ?聡子はやらないの?」
いつも2人でそんなことをしてたのに・・。
「う~ん。なんか足が痛くてさ。」と
左足を擦りながらしかめっ面をする聡子。
「太りすぎなんじゃない?」と冷やかして、そのままその話題は消えていった。
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