日常が壊れる音

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「松永、後で職員室に来てくれ。」 いきなり先生から呼び出された。 何の用かな? もうすぐ夏休みだし、進路のことかな? そういえば聡子は西高に行くのかな? 私、高校どうしよう? 進路用紙もらったままだったような・・・。 早く出さないとなぁ・・・。 そんな事を思いながら職員室の扉の前まで来た。 ガラガラ。 「失礼します」 職員室って滅多に来ないけど、なぜか緊張するんだよね? 私だけなのかな? 煙草の煙はひどいし、これが教育の現場? 私は煙草を吹かしてる先生をにらみつけながら「何のようですか?」と聞いた。 先生は煙草を灰皿に押しつけながら答えた。 「お前、志村と仲良かったよな?アイツ、何かあったのか?何か聞いてないか?」 いきなりの質問で意味が分からない。 志村・・・聡子の事だ。 仲良かったけど、最近は連絡も取ってないし・・。 何かあったのか?って??? 聡子に何かあったの?私が聞きたいよ。 そういえば学校で会わないし・・・。 聡子に何かあったの?? 「・・・。」 私の無言と〈?〉の表情が答えだと分かったのか先生が話を続けた。 「志村、5月からほとんど学校に来てないだろ?もう2ヵ月近くになる。親御さんは体調不良としか言わないし、何か知ってたら。と思ったんだが・・・。」
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