日常が壊れる音

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「5月から学校に来てない?」 私は、そんな事実すら知らなかった。 「クラスが変わると、そんなもんだよな。もういいぞ。」 先生は諦めたように私を帰そうとした。 私は聡子の事が聞きたくて何か言おうとしたのだけど・・。 《クラスが変わるとそんなもんだよな・・・。》 その言葉に少なからずショックを受け、そのまま退室せざるをえなかった。 先生は呆れてたのかもしれない。 聡子が2ヵ月も学校を休んでることすら知らなかったなんて・・。 私、知らなかった。 友達だったのに・・。 なんとなく私を避けてるように思えて、そのままになって・・・。 何も聞こうとしなかった。 友達失格だよね。 学校からの帰り道、私は聡子がどこで何をしてるのか考えていた。 気付いたら、聡子の家の前に立っていた。 《体調不良》って先生が言ってた。 手ぶらで来ちゃってよかったのかな? お見舞い品とかいるのかな? 聡子に会っても何を話せばいいのか分からないよ。 インターホンを押そうとして、頬を伝う涙に気付いた。 私、なんで泣いてるんだろ?
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