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「さぁて、お詫びに武器と城をプレゼントしよう」
話を逸らされた。
だが武器と・・・城?
「武器は分かるが城ってなんだ。どうやって持ってろって言うんだ?」
「まぁ、まずは武器からだ。手の平上に向けて両手出せ」
警戒しながら手を出してみる。
手を重ねてくる。
じわっ、と温かくなる。
「これでいい」
離れたので手の平を見てみると複雑な魔法陣が描かれていた。
「念じれば手の平に現れる」
やってみると、左からは巨大な棍棒、右からは巨大な斧剣が出てきた。
「軽い?」
小枝を持っているくらいにしか重さを感じない。
「オマエには軽く感じるだけだ、離してみろ」
離すとどちらも地面にめり込んだ。
念じて手に戻す。
「重く、丈夫なことのみを主眼に造った。絶対に壊れることはないだろう。だが能力は何も無いからな」
「十分だ」
「城は鍵を渡しておく。扉にさして開けば亜空間にある城に通じる」
「わかった」
受け取ると鍵は鉄の腕輪になった。
「これで準備も説明も、全部終わりか?」
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