23300人が本棚に入れています
本棚に追加
『よし、では……』
皇帝の呟きが響く。
すると周りから圧力が消える。
エンドは何が起きるか辺りを窺(うかが)うが、特に変化は感じない。
一応レヴィアを側に呼んでおく。
闘技場から音が消える。
近衛兵も観客も物音一つ立てない。
エンドはアーベントに聞いてみようと口を開く。
声を掛けるより早く変化が起きた。
帝城から巨大な魔力が立ち昇るのを感じた。
エンドは視線を向けるがすぐに感じなくなる。
訝しく思い、視線は外さない。
レヴィアも感じたのか、帝城の方向を睨んでいる。
だが、見ている事に意味はなかった。
闘技場のはるか上空から、何かが落ちた。
最初のコメントを投稿しよう!