一章 始まり始まり

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「おい、準備終わったぞ。ジャヒー、説明は?」 「終わりましたぁ」 悪神がこちらに戻ってきた。いつの間にか石柱がいくつも立ち空間が歪んでいる。 「じゃ、あとは行くだけだなぁ………… イヤァ、まだあったなぁ」 いきなり悪神が頭を掴んできた。 次の瞬間、頭に激痛がはしった。 「ア゛ァ゛ァ゛ァア゛ア゛ァア」 直ぐ様離される。 一瞬だったが痛みでまったく動けない。 「テメェ、何、しやがったぁ」 「性欲と生殖能力を消して、愛という感情を封印させてもらった」 「なっ!?」 驚愕で目を見開く。 「オマエの能力が亜人に遺伝しては困るのでなぁ。 あと、もし万が一、愛なんて感情で裏切られることが無いようにだ」 「くっ、用意、周到だな。さすが悪神か」 痛みが引かない状態で精一杯睨み付ける。 「あと弱点を付けておいた。満月の夜にしか眠らないってのだ」 「なんだ、その弱点?」 「カカカカ、いつか分かるさ」 悪神は楽しそうに言った。
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