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「おい、準備終わったぞ。ジャヒー、説明は?」
「終わりましたぁ」
悪神がこちらに戻ってきた。いつの間にか石柱がいくつも立ち空間が歪んでいる。
「じゃ、あとは行くだけだなぁ…………
イヤァ、まだあったなぁ」
いきなり悪神が頭を掴んできた。
次の瞬間、頭に激痛がはしった。
「ア゛ァ゛ァ゛ァア゛ア゛ァア」
直ぐ様離される。
一瞬だったが痛みでまったく動けない。
「テメェ、何、しやがったぁ」
「性欲と生殖能力を消して、愛という感情を封印させてもらった」
「なっ!?」
驚愕で目を見開く。
「オマエの能力が亜人に遺伝しては困るのでなぁ。
あと、もし万が一、愛なんて感情で裏切られることが無いようにだ」
「くっ、用意、周到だな。さすが悪神か」
痛みが引かない状態で精一杯睨み付ける。
「あと弱点を付けておいた。満月の夜にしか眠らないってのだ」
「なんだ、その弱点?」
「カカカカ、いつか分かるさ」
悪神は楽しそうに言った。
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