一章 始まり始まり

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「暴れる?」 「そう、異世界で大陸二つくらい沈めてきて欲しいんだよ」 「暴れるってレベルじゃねぇ気がするんだが!?」 「理由があるんだよ、理由が。 まず世界内のバランスが崩れてきている。 全生物の生と死が極端に生に傾いている。ただの偏りではあるが均衡は保たれるべきだ。 そして種族毎の強さと数が反比例していないことだ。 竜人、魔族、エルフ、獣人 総称で、または蔑称で亜人と呼ばれる者達だ。 竜人とエルフは寿命が長いのに個体数が多過ぎるのはいけない。 それに、竜人、魔族、エルフは先天的に魔力が高い。このような者達が増えるのには、まだ世界が耐えられない。 最後に文明の成長速度だ。 まだ古代と言っていい時代なのに文明レベルが高過ぎる。 移動手段として魔翔機を開発、天候や地質を操作して農作物の安定生産の技術、空気中の魔力を集め魔術を放つ兵器。 ………早過ぎる成長だ。ほうっておけば大戦争が起きて全て滅びるだろう。 以上が理由だが質問はあるかね?」
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