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アパートに着くと美紀は速攻でトイレに駆け込んだ。とりあえずこれで一安心かな。
私は引き出しから胃薬を取り出して、コップに水を注いでテーブルの上に置いた。何も飲まないよりは楽になると思うし。
真由子は座布団の上に座りテレビをつけた。最近よく見かけるようになった俳優がバラエティーに出ていた。この人どことなく神田に似てるかも。
そんなことを考えながら番組を見ているうちに、美紀がトイレから出てきた。
「胃薬を出しておいたから」
「真由子は気が利くね!ありがとう」
美紀はすっかり元気になっていた。胃薬をいっきに飲み終えると真由子の隣に座った。
「なんか久しぶりだね!お泊まりなんて」
「まぁー、誰かさんのせいで急遽泊まることになったんだけどね」
と皮肉を言うと美紀はえぇーとか言いながら謝ってきた。
しばらくガールズトークというものをしていると、いつしか話題は恋愛の話になった。
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