真っ青な席

出会い

今日、私は夢をみた。

一番窓側の列の一番後ろの席で。その夢の中で男は言った‥場所はこの学校の屋上だった。

「あなたみたいな可愛い女性が僕の席に座ってくれるなんて夢みたいだよ」

夢みたいってか夢じゃん‥と私は思った。

どうせ夢なのだと、その男を無視していると、さらに男は私に語りかけてくるのだ。

「なんで無視するの？僕の話し相手になってよ」

私はだんだん、これが夢なのか区別がつかなくなった。
そして好奇心からか、その男と会話を交わしてしまったのだ。

「君、名前は？」

私がそう聞くと、男は笑ってこう答えた。

「川瀬 空史（かわせ そらふみ）‥っていうか君って呼ばないでよ、こう見えても僕らタメだよ!?」

男がそう言った直後、夢の世界に衝撃が走り、急に現実世界に戻されてしまった。