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そして後日、私は続きが気になり、またもやあの夢を見るため眠りについた。
もちろん山本の授業だ。社会はどうも好きにはなれない…というより山本を好きになれそうにないと言った方が正しいか…
そんな事を考えていると私はあの屋上にいた。
そして当然の如く、彼が目の前で笑っている。
またもやこの夢の時が動き出した。
「昨日は良いところで起こされちゃったね?」
「うん、やっぱり気になって来ちゃった」
「毎日おいでよ、僕、暇で仕方ないからさ」
私は驚いた。彼と普通に会話を楽しんでいる…夢の中の人物とこんなに仲良くなったのは当然初めてだ。
「実は僕…
彼は急にさっきまでの笑顔を消し、真剣な面もちで言った。
死んだんだ‥この屋上から飛び降りて」
私は思わず目を覚ました。
勢い良く顔を上げると、山本は何事も無い様子で授業を進めていた。
怖くて仕方なかった。私は気づいてしまったのだ…この机は彼の机だ、彼が生前使っていた机…
その事に気づいてしまったのだ…
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