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“ぼくのおかあさん”
1ねん3くみ
すずはら ゆき
ぼくのおかあさんは、
おりょうりが
とてもじょおずです。
えぷろんが
とてもよく、
にあいます。
おやすみのひは、
おとうさんと3にんで、
おでかけします。
ぼくは
おかあさんと
おとうさんが
大すきです。
―――
俺はチビッコの頃から良い嘘と悪い嘘の区別が付くガキだった。
母ちゃんは料理しないし
エプロンしないし
人の多い場所が嫌いだ。
故に、
あまり外に家族揃って出掛けた記憶はない。
だけど、そんなこと小学生のガキが作文にしたら、母ちゃんが悪い人みたいに思われるじゃないか。
俺は家族の体裁を当の両親以上に気にするようなマセたガキだった。
それは、今も変わらない。
両親に限ってじゃない。
俺は俺の大事なものや人を蔑ろにされるのが、嫌なんだ。
俺の周りが、
どんなに
変わり者揃い、だろうと。
そんな気苦労の絶えない星の元、生まれたんじゃないか、と思う。
波風立てず静かに平凡に、堅実に生きたい。
(でも遊びは別。)
これ、俺のモットー。
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