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『クックックッ……。』
KINGは不気味に笑う。
「ちょっと!
いい加減にしなさいよ!
あたし、犯罪者になりたくないわ!」
不気味に笑うKINGに女性は抗議した。
『安心して下さい。
殺しを命令された場合、殺しても法的に裁かれませんから。
合法的な殺しですから。』
どことなくKINGは楽しそうに説明する。
「合法的な殺しですって?
ありえないわ!」
あまりにも非道徳すぎるKINGの説明に女性は混乱している。
『……そうですか。
あなたは頑なに拒否するのですね。』
女性の反応を見て、今まで楽しそうに話していたKINGの態度が一変した。
「!?」
今まで姿を現さなかったKINGが現れ、女性は目を疑った。
「拒否した『王様』には死あるのみ。
天誅!」
KINGは人差し指を女性のオデコにつけた。
次の瞬間、人差し指が光った。
「KING!」
KINGのいきなりの登場に、女性は更に混乱した。
「死ね!」
KINGが叫ぶとさっきまで住宅街の一角だった場所が、断崖絶壁に変わった。
そしてKINGは女性の背後にまわった。
ドンッ!
鈍い衝撃と共に女性の体が宙に浮いた。
「キャアアア!」
女性は叫びながら断崖絶壁の谷底へ落ちて行った。
「クックックッ……。
見事な落ち方だ。
GAME OVER。」
谷底へ落ちて行った女性を見かながらてKINGは言う。
「あなたは何にもわかっちゃいない。
本当の主旨を……。」
KINGは谷底を見ながら話しを続けた。
「主旨って何だよ。」
じれったいKINGに画面越しに、智はイライラする。
「しっ!
黙ってろ!」
一生懸命画面を見ていた涼は、うるさい智の口をふさいだ。
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