145人が本棚に入れています
本棚に追加
―魔法の森―
結「ん…」
気を失っていたのか…
結「よいっしょ!」
オレは立ち上がり、周囲を見渡した
ここは…どこだ?
見てわかることは、今オレは森の中にいるということだ
ひょっとして、ここが兄さんが旅をした場所なのか?
結「…とりあえず、歩いてみるか」
じっとしてても埒があかないからな
それにしても、ホントにここはどこなんだ?
周りが木ばかりだからか、妙な気分になってきた…
結「あ、そうだ!」
オレは自分の腰につけてあるものを確認した
うん、ちゃんとあるな
腰についてあるもの…
それは四つのデッキホルダーだ
とはいえ、中にカードが入っている訳じゃない
小物入れのような扱いになっている
左右に二つずつ、計四つ
四年前のあの日、兄さんが付けていたのと同じものを付けている
そう、同じものだ
兄さんと会って最初の誕生日…
その時に兄さんが何が欲しいって聞いてきたから、あの時兄さんがつけていたホルダーが欲しいって言ったらくれた
それが嬉しくて、兄さんと会う時はいつもつけてたんだ
兄さん、何やってるのかな…
最初のコメントを投稿しよう!