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変態王子の日常
ちょっと長いけど僕について自己紹介してくれって言われたからしようかな。
僕は16歳の超イケメン(自分の中では)なオタクさ!
学校では変態王子と呼ばれ暇なときは空から女神が降ってこないかなと空を眺め放課後は職員室の横の通路の隙間から部活動中のMy Angelたちを覗きみるというのが日課な僕だけどそれでもまだ世の中は腐ってないね!
神様はまだ僕のことを見捨ててはいなかったらしいんだ。
唯一の救いがこれでも僕は上の下くらいの顔ってことかな。入学当初は何人かの女の子に告白されたけど、全部あっちから振られたね!まぁいいさ!僕には心に決めた人がいるんだ。エベレストより高くマリアナ海溝より深い愛を毎日彼女にそそいでいるのに生憎彼女は冷たいんだよね。見下した目で僕を罵倒するんだ・・・まぁそんなことに快感を覚える僕は罵倒されて当然なんだけどね!「先輩は正真正銘の変態さんなんですね。もう学校では話しかけないでください」ふぅ。まさかこんなことを女子トイレの中で言われるとはね!僕のエベレストより高くマリry・・・はこんなとこで散って終わるものか!と思った矢先に「まぁでも・・・学校以外でだったら気にしない・・・です」お・・・おぉ!さすがは僕のマイハニー!ははは、これが俗に言うツンデレってやつなんだね!彼女の気が変わらないうちにこれだけは言っておかないと!「本当かい!?じゃあさ、これから毎日校門で待ってるよ!帰りは手をつないで一緒に帰ろうね!あ、でもキミは左利きか!僕は右利きだからそれだと手がつなぎにくいよね・・・あ、そうか!僕が後ろ向きに歩いて手をつなげばいいんだね!あれ、でもおかしいな右利きの人がひだr・・・ブツブツ」・・・先輩は変態だ。いつも私に付きまとう。私はそんな先輩が嫌いだ!でも・・・たまにたまーにだけどカッコイイとこも・・・あ、急がないと5時間目が始まっちゃう。「ブツブツ・・・そうかわかったぞ!僕が後ろ向きに歩くからキミも後ろ向きに歩けばちゃんと手をつなげるんじゃないかな!?・・・ってあれ?」そこにはもう彼女の姿はなかった。かわりに5時間目を告げるチャイムが僕の心にむなしく響いた・・・。
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