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ジッと睨む俺へ、クレイーヴァはグイっと顔を近づけてきた。
殴りつけたくなるぐらい、イヤらしい笑みを浮かべている。
「なぁ、良いのか?
要求に応じねえなら、捕虜はぶっ殺すしかねぇぞ?」
クレイーヴァはいつも、凄みを効かせる事も無く落ち着いた声でサラリと言う。
それが恐怖心を煽るんだ。
でも大丈夫。
今に皆が来てくれる。
こんな茶番も終わる。
そういう夢なんだ。
そっぽを向く俺の顔に、クレイーヴァが唾を吐き捨てた。
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