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「箱だと持ちづらいし、シェムウには掴まっててもらう」
箱から出されたシェムウは、気持ち良さげにアクビをした。
レインの指示通り、左肩と胴体にクルクルと巻き付き始めた。
「森で何かなくても死ぬと思う...」
俺の言葉にレオが続く。
「間違いなく死ぬよね~。
蛇の思う壷だよな~。
でも、コイツにとってはスイートデスなんだろうな」
何か言い返そうと口を開きかけたレインが、急に後ろを振り返った。
レインがなぜ急に振り返ったのか分かるまで、少し時間がかかった。
だけど俺は振り返ることが出来ず、そのまま凍り付いたように固まってしまった。
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