第一章 出会い

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俺の名前は五十嵐 弘人。 なぜかは知らないが記憶がない。 親に聞いても誰も教えてはくれなかった…。 しかし、この病院からおさらばしたい。 暇で仕方ない。 早く退院したいがまだ無理だと医者に言われた。 何か思い出した時パニックを起こさないかと心配してるのだ。 そんなに酷い記憶なのだろうか…。 ―コンコン― 「弘人くん、おはよう。どう、具合は?」 いつも朝顔を出す看護婦さんの早川 夏実(32)。 この人はいつも明るい人だ。 「まぁ、普通です」 「そう。あっ、そういえば今日この病室に入院して来る子がいるの」
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