第二章 助ける

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俺と杉浦亜美が同室になって3日になった。 だが一度も話したことがない。 話しかけようとしてもすぐカーテンを閉めてしまう。 本当にイラつく奴だ。 「おい、杉浦。起きてるか?」 俺はカーテン越しに彼女に問いかけてみた。 「何ですか?」 彼女が返事を返してくれた。 でもそっけない。 「いや、別にどうってわけじゃないけど…一度も話したことないから話してみようと思っただけ」 「そうですか、でも話す必要ありますか?」 彼女の表情が見えない分腹が立った。 俺はカーテンに手をかけた。
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