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「そろそろ街に着くぞ」
手に持ったタウンマップを見ながらご主人が言う。
「私の話を聞いてたくださいよー」
「機会があったら考える」
ご主人はコンパスとタウンマップを見比べながら聞き流す。
「絶対ですからね!」
「はいはい」
何か聞き流されてる気がする……。
「街に着いたらまずは萌えもんセンターだな、後はフレンドリーショップか」
次の目的地はトキワシティ。 目的地と言っても何度か来たことはあるし、ご主人はタウンマップを使うのに慣れるためって言っていたけど、タウンマップを使うまでの道じゃない。
「センターで休憩したらショップで物資の補給な」
「了解ですー」
今日の目標はニビシティまで行く事らしい。
「途中に天然の迷路と言われてるトキワの森があるからトキワシティも出来るだけ早く出たい」
「そうなんですか」
「最悪森の中で野宿になるかも知れないしな」
「それは嫌です」
出来るのなら暖かいお布団で寝たい。
「だから急ぐぞ」
「はい」
ご主人が足を早める。
私も合わせて足を早める。
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