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「落ち着いた?」
「ん、平気」
肩に手を置き、顔を覗き込む。
――!!
ふぅと息を吐き顔を上げた倉木と目が合った瞬間、ドキッとした。
潤んだ目、噎せてほんのり上気した頬。
何の気なしに手を置いた肩は、男のものとは思えない程に華奢で。
あー何か……女共が騒ぐの、分かる気がする……。
・・・・は?
え!?
イヤイヤイヤイヤ!
分からん分からん、そんなの絶対に分からん!
綺麗な顔はしてるけど、コイツ、男だし!!
「もう大丈夫。急にゴメン」
心の中で一人ボケツッコミをして固まっている俺は、倉木が話し掛けている事に気付かなかった。
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