Step 1

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「落ち着いた?」 「ん、平気」 肩に手を置き、顔を覗き込む。 ――!! ふぅと息を吐き顔を上げた倉木と目が合った瞬間、ドキッとした。 潤んだ目、噎せてほんのり上気した頬。 何の気なしに手を置いた肩は、男のものとは思えない程に華奢で。 あー何か……女共が騒ぐの、分かる気がする……。 ・・・・は? え!? イヤイヤイヤイヤ! 分からん分からん、そんなの絶対に分からん! 綺麗な顔はしてるけど、コイツ、男だし!! 「もう大丈夫。急にゴメン」 心の中で一人ボケツッコミをして固まっている俺は、倉木が話し掛けている事に気付かなかった。
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