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「……白坂?」
ハッと我に返った俺は、慌てて身を起こし倉木の肩から手を引く。
ほんのりと頬を染めながら……。
顔があちぃ。
百戦錬磨の俺とした事が!
有り得ないんですケド!
「教室! そろそろ戻ろうか。次、移動教室だし」
「あー……、うん」
残りのメロンパンを頬張り、倉木は重い腰を上げた。
「圭……」
「うん?」
「圭って呼んでもいいかな」
「あ、うん。……何か、友達みたいだ」
圭は嬉しそうにハニカミながら、俺を見上げて笑った。
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