Step 1

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「……白坂?」 ハッと我に返った俺は、慌てて身を起こし倉木の肩から手を引く。 ほんのりと頬を染めながら……。 顔があちぃ。 百戦錬磨の俺とした事が! 有り得ないんですケド! 「教室! そろそろ戻ろうか。次、移動教室だし」 「あー……、うん」 残りのメロンパンを頬張り、倉木は重い腰を上げた。 「圭……」 「うん?」 「圭って呼んでもいいかな」 「あ、うん。……何か、友達みたいだ」 圭は嬉しそうにハニカミながら、俺を見上げて笑った。
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