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この白坂京介、物腰は柔らかく人当たりも良いながらも非常にクールな男だ。
馴れ合いを嫌い、誰も傍に寄せ付けない。
なのに、圭に対してはどうだ?
自分から近付いた上に、傍に居たいなどと。
「考えても仕方無いか……傍に居たいと思ったのは事実だし」
ポフッと枕に顔を埋め、何となく観念する。
いつもの自分ではないし、戸惑ってはいるけれど。
決して嫌ではないのだ……そんな自分が。
「アイツ友達欲しがってたし、その第1号が俺なだけだろ? イケメン同士、仲良くすりゃいいよ」
・・・・何だそりゃ。
「やっぱ俺、相当おかしいわ。……寝よ」
不可解な自分の気持ちの整理はつきそうもない。
これはもう、何も考えずに寝るに限る。
そう思い、瞼を閉じた。
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