Step 1

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この白坂京介、物腰は柔らかく人当たりも良いながらも非常にクールな男だ。 馴れ合いを嫌い、誰も傍に寄せ付けない。 なのに、圭に対してはどうだ? 自分から近付いた上に、傍に居たいなどと。 「考えても仕方無いか……傍に居たいと思ったのは事実だし」 ポフッと枕に顔を埋め、何となく観念する。 いつもの自分ではないし、戸惑ってはいるけれど。 決して嫌ではないのだ……そんな自分が。 「アイツ友達欲しがってたし、その第1号が俺なだけだろ? イケメン同士、仲良くすりゃいいよ」 ・・・・何だそりゃ。 「やっぱ俺、相当おかしいわ。……寝よ」 不可解な自分の気持ちの整理はつきそうもない。 これはもう、何も考えずに寝るに限る。 そう思い、瞼を閉じた。
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