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「ううん。お父さん、お母さん、お兄ちゃんと京介も居て、凄く幸せな夢だった」
「いい夢を見たな。で? 何故そんなに寂しそうな顔してる?」
圭は、夢が幸せだった分、目覚めて現実に引き戻されて寂しくなったのだと言った。
「そっか……。しょうがないなぁ。じゃあ、元気になる様に、蜂蜜をいつもより余計に入れてやろう。圭、ホットミルク飲んだら散歩しに行こうか」
「……京介のホットミルク凄く甘いから、蜂蜜はいつもと同じでいい」
声が不機嫌で笑った。
「散歩は? 行く?」
「う、ん……。うん、行く! ホットミルク後でいい、コート持ってくるね!」
気を取り直した様に返事をし、圭は自室に駆けて行った。
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