第三章

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望郷の洞窟前 ファラ「暗いよ?明かりをどうしよう」 リッド「とりあえずどこまで持つかかわんねーけど、松明を持って入るか」 キール「モ、モンスターっ!?」 リッド「バカ、落ち着けよ。人間じゃねーか。(……この中でケガをしたのか)大丈夫か?おっ、うまそうなもの持ってるな」 男1「これは……ダメですっ」 ファラ「それ、エッグベアの卵だよね?万病に効く妙薬で、すっごく高いやつ」 男1「そうです。相棒と一緒にひと山当てようとこの洞窟に入り……あいつだけベアに見つかっちまったんです。あいつはもう……」 ファラ「そんな」 男1「だからこの卵は都でうんと高く売ってやります!あいつのためにも……もうあいつは二度と故郷のバロールを見ることもないんだ……」 キール「……な?やっぱりぼくのいったとおり、『望郷の洞窟』だろ?」 リッド「ああ。気を引き締めて行こうぜ」 ファラ「あーあ、あんな高い卵でオムレツ作ったらおいしいだろうなあ。まあ、あたしはピヨピヨの卵も好きだけどね。さっ、メルディ行こ」 リッド「もらい泣きしそうになってたくせに、ぜんぜん怖がってない」 キール「ファラだからな」 ファラ「早くおいでよ。中は広いよー!イケるイケるーっ!!」
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