第三章

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キール「痛て!」 リッド「またかよ。よく転ぶのなおまえ」 キール「う、うるさいっ。なにか踏んだんだっ。ほら、ここにこうして……げっ」 リッド「なんだよ……!さっきの男の相棒かな」 キール「そんなわけないだろう。すでに白骨化しているじゃないか」 リッド「ふ、ふんっ。わかってるさ、そんなこたぁ」 ファラ「危ないっ!」 リッド「……え!?」 ファラ「掌底破っ!」 キール「ロックゴーレムか!?」 リッド「なんだそりゃ」 キール「本に出ていた。モンスターだ。属性は確か……」 リッド「そんなこたどーでもいいっ!」 ファラ「三散華っ!」 リッド「ひえー、三回も蹴りやがった。虎牙破斬!」 ファラ「いただきっ。飛燕連脚っ!」 リッド「え!?うわっと!あぶねぇ。ありがとよ、メルディっ。オレもまとめてやってやるぜ。雷神剣!」 ファラ「やったね!やっぱりリッド、剣だけはすごいよねえ」 リッド「だけ、はよけいなんだよ。おまえこそ、だてにレグルス道場に通ってたわけじゃなさそうだな。ん?」 キール「ぼ、ぼくだって、ぼくだって、なにもできないわけじゃないっ」 リッド「べつに、キールはなんにもできねぇなんていってねーよ」 キール「今度、モンスターが出てきたら、てっ、手出しは無用だ」 リッド「……ほいほい。先行くぞー」 メルディ、キールに手を差し出す。 キール「よけいなお世話だよっ」
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