再会のその先

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「…身長は…?」 あたしのその問いかけに、ピクッと肩を揺らす輝流。 バッと上げた顔は、何故かフキゲンで。 「…あんま成長してない」 口を尖らせていじけ気味で言う。 「今何センチ?」 「…163…」 「わっ、あたしと同じぐらいだ」 「…嬉しくないし」 そしてまた顔を寄せてくる。 まー綺麗な顔だから、別に減るもんじゃないけどさあ…。 「……;;」 それを避ける様に、顔を横に向けるあたし。 …やっぱ、近距離は苦手なワケで。 チラリと横目で見れば、より一層深くなった眉間のシワ。 「…なんかそーやって拒絶されると、ムリヤリしたくなるよね」 にっこりと微笑む輝流は、別の意味での殺人級。 …したいって…。 なにをしたいんだあ――――っ!!!
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