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時があたしの凌への思いを運んで風化してくれた。
…けどさ、やっぱ…ねえ?
この近距離はどーにかならないのでしょうか。
あなた達3人組はよーっぽど近距離が好きらしいのね…。
「ちょっ凌~っ!!」
「…いたの?輝流…」
「さっき思いっきり突き飛ばしてたじゃんっ!!;」
「……?」
「てゆーか、南海ちゃんとんないでよ!俺のなんだからあー」
「…あ?」
投げられた視線は驚くほど怖い。
さっきの優しい瞳は…いずこへ?
「南海」
ボーッと宙を眺めていると、呼ばれた名前。
「へっ、何っ!?」
あたしの反応にいちいち微笑む凌。
…すごい、やっぱり…どーいったらわかんないけど。
凌は、あの時から変わってない。
相変わらず、綺麗で…優しい瞳で…
でも、どこか遠い。
隣にはいない、少し離れた位置に凌はいるんだ。
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