再会のその先

11/14
184人が本棚に入れています
本棚に追加
/331ページ
「南海、転校生でしょ?」 さっき、咲夜にも聞かれた同じ質問。 「うん、そーだけど?」 同じように頷きながら肯定する。 あたしの返事に、凌は少し目を宙に向けた。 何かを考え込んでるご様子。 あたし、何かヘンなコト言ったっけな…?; 「今日…転校生来るとか聞いてないけど」 「ええっ!?」 突然のカミングアウト。 え、だって今日があたしの転校初日なんじゃないの? ウキウキが焦りへと変わる。 冷や汗が背中をツツッと通った。 「あ、ソレ俺も思ったあ!!なあ~んも聞かされてないよ?」 そして、輝流が乱入。 でもその言葉が決定打となった。 …まて。 それじゃあ、あたし… 「…日にち間違えた?」 うっそ―――――――んっ!!; 「あはは☆南海ちゃんっぽいねえ」 いやいや、笑い事じゃないですから。 …日にち間違えるとか…バカにも程があるでしょ!?ねえっ!; いや、そもそもの原因はお母さんだ。 お母さんが、日にち間違えたんだ…あたしはバカじゃないっ!!
/331ページ

最初のコメントを投稿しよう!