新しい日々の始まり

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ドッドッドッドッ あたしの体から発せられる爆音。 この音をバックにラップでも出来そう。 あの、何回も挑戦的してもムリだった、あたしの夢で憧れの…ラッパー…+゚ 「バカか」 バシンッとあたしの想像に終止符を打つ音。 「……怒」 じとーっと湿気たっぷりの目付きで睨む。 「…その目付きやめた方がいんじゃね?みんな近寄れねーぞ」 多少距離を取りながら、怪訝そうにあたしを見るムカつくヤツ、咲夜。 その言葉に発火し、マシンガンの様に言葉を出す。 「だって!!あたし、コレでも転校生だよ!?初めてだよ!?もう、あたし、昨日緊張し過ぎて寝れなくて!!本番に噛んじゃヤだから、メモまで書いてきたんだから!!ホラッ!」 バッ!!と見えない速さで三枚もの紙を咲夜の前で見せる。 「…お前、量を考えろよ!!バカかっ!?」 一生懸命、綴った三枚の紙は咲夜の手によって、空へと羽ばたいた。 「ああ―――――っ!!ちょ、あたしの…あたしの手にタコが出来てまで書いたあの紙があっ…」 「回りくどすぎだろ!;」 嗚呼… さよなら、あたしの努力の結晶…
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