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「なあ、マスターって…何だ?」
「え、マスターも知らないの?」
その言葉に俺は頷く。
ヴァルキュリア・エレフはため息をついて、俺にゆっくりと丁寧に説明をしてくれた。
「この世界には(人)、(機)、(魔)の3つの種族があるの。
あ、私は(人)よ。まあ、見て分かると思うけど。
それで、私の力を借りて、生活したり、戦ったりする者を私達はマスターと呼ぶの」
……戦う?
「先生、質問。戦うってどういう事?」
「そうね…犯罪を犯す者や、街や村に危害を加える者を倒す事が戦うって事よ」
なるほど、だからヴァルキュリア・エレフも剣を持っているんだ。
ん、待てよ?と言うことは……
「ヴァルキュリア・エレフにもマスターがいるの?」
「………わ、私にはまだマスターはいないわ。
できれば…その、ソラがマスターに…って、何言ってるの私は」
ヴァルキュリア・エレフは顔を赤らめてもじもじし始める。
あ、なんかかわ……自重しよう。
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