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「ちょっと、優月ちゃんじゃない!どうしてこんなところにいるの!!」
数メートル離れたゴミ廃棄場の人溜まりの中から聞き覚えのある声が近づいてきた
「お母さんとお父さんはもう病院でしょ?!もしかして場所知らないの?!日赤病院よ!」
早口で話すおばさんが、下の階の遠藤さんだと気づいた時にはもうその吐き気は治まっていた
「すみません…」
なぜかあたしはそう謝っていた
そしてようやく背中を押されたようにして、近くを走っていたタクシーに飛び乗った
沢山の好奇心の視線が
身体中に突き刺さった
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