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時を遡ること1時間前
俺は玉田とカラオケボックスにいた
無駄な話しは省いたほうがいいな。
時間の無駄だし
[19:35]
母さんから電話がきた
♪~♪
「あ、わりっ母さんだ。」
「おう?」
「ちょっと出てくる」
「いてらー」
俺は携帯を手に個室から出た。
携帯を開きピッと通話ボタンを押した
『あ、もしもし』
「………うん」
『今どこ?』
「…カラオケ」
『誰と?』
「…玉田」
俺は肩より上の黒い髪を指で弄りながら
母さんからの質問に短く答えていた
『ああ、幸二くんね。』
「ん。で、どした」
『んふふっ』
「…なに」
『懐かしい人がいるわよ』
「ん?」
『うふっ代わるわね』
「うん」
受話器から小さな音がしてからしばらくして、低い声が聞こえた
『…もしもし』
「もしもし」
『誰か、わかる?』
聞き覚えのある、懐かしい声。
え、もしかして…。
「勇気兄ちゃん?」
『正確』
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