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カラオケボックスの入口に立ち勇気兄ちゃんを待つ
気が付けば雨が土砂降りになっていた
「遅いな」
「あのさ、誰待ってんの?」
「近所に住んでた兄ちゃん」
「それじゃ分かんねぇっての」
玉田は退屈そうに背伸びをすると辺りを見渡した
「皆濡れてやんの。」
歩道を慌てて走っている人々を見て、玉田が小さく呟いた
「天気予報って、当たらないから。」
俺は今朝見た天気予報を思い出しながら言った。
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