そのいち!

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「近所に住んでたお兄さんって勇気さんのことだったんだ」 そう言うと玉田は勇気兄ちゃんをキッと睨みつける 「幸二くん…。」 勇気兄ちゃんは俯き地面を見つめている 「…っ悠希!こんなやつの傍にいたらダメだ!」 玉田はそう言って俺の腕を掴む 「た…玉田?」 グイッと引き寄せられ玉田の胸にすっぽりと収まった俺は 少しだけ俺より背の高い玉田を見上げた 「悠希にはまだ何にもしてない!」 勇気兄ちゃんが顔を上げ 玉田を見つめた その視線には俺にはわからない何かがある…気がする 「まだ!まだだろ?!そしたらこれからするかもしれないじゃんか!」 玉田は声を荒げ、俺を抱きしめる力を強めた 男三人が外で騒いでるもんだから 通りすがりの人々が俺らをジロジロと見てくる 「…悠希にも、俺みたいに…。」
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