第1話

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昼食の時間になると病室に戻りご飯を食べる。 昼食が終わると私は、窓に寄りかかり空を見上げる。 雲一つない青い空がある。 ふと思う。 後どれぐらい生きられるだろう? あと何回、この空を見れるだろう。 「凛?」 誰かに呼ばれ振り返ると後ろに居たのは結希だった。 「結希」 結希は私の隣に並んで同じように空を見上げる。 「いい天気だね」 空を見上げながら有希が話しかける。 「うん、いい天気」 この時、季節は穏やかな風が吹く春だった。
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