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やっば！
あと５分で遅刻だぁーっ！
通学路を全力疾走しているあたしこと、沖田 想(ｵｷﾀ ｿｳ)。
名前から分かるかもしれないが、あたしは幕末の志士、新撰組一番隊隊長沖田総司の子孫だ。
曲がり角を左に曲がると、変な人がいた。自動販売機に向かって黒い着物の人が刀を抜いていた。
｢この俺のことを無視するなどいい度胸だ。刀を抜け！｣
いやあぁぁぁぁ！！
あの人ナニしちゃってんのおぉぉぉぉ！？
｢ちょっと待ったあぁぁ！｣
｢ム、なんだ？お前も斬るぞ！｣
あたしは背中に差した木刀を抜いた。
ばこんっ！
爽やかな朝の中で鈍い音が響いた。
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