2 怪しい人物

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「とりあえず、事情は分かりました。あなたの名前を教えて下さい」 あたしは相手が分かりやすいようにゆっくり、丁寧な言葉で喋る。 「俺は新撰組三番隊隊長、斎藤一だ」 「斎藤さんですか………。あたしは沖田想です」 「一と呼んでくれて構わない」 「んー…じゃあ一くん!これからあなたはこの家であたしと暮らしてもらいます!」 「ム、何故だ?」 「だって一くんはいつ帰れるか分からないでしょ?だからあたしと暮らしたほうが安心でしょ?」 「それはそうだが…………」 「一くんは何をきにしているのかな?」 「お前の家族に迷惑じゃないのか?」 「あー、気にしなくていいよ。ここはあたしの独り暮らしだから」 「そ、そうなのか。じゃあこれからよろしく頼む」 「こちらこそ!」
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