新垣 真

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僕が野球と出会ったのは、四年前の夏だ。 ワー! ワー! 歓声が球場を揺らし空を揺らしていた。 僕はバックネットでお父さんと一緒に高校野球の試合を見ていた。 今にも倒れてしまうぐらいの炎天下のなか、高校球児たちは打って走り、取って投げていた。 その一つ一つのプレーが僕の血を騒がした。 ビュン! 「ストライク! ゲームセット!」 ワー! いっそうと高まる歓声。 マウンドに走って集まりだす選手たち。 その真ん中に一番の数字を着けた人がいた。それをみて僕は、 「かっこいい…」
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