新垣 真

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ヒソヒソ 「なっ! ちょっと待てみんな! 別にビビらなくてもオレは」 「いゃあああ!!!」 不本意に近すぎてしまったのか1人の女生徒が悲鳴を上げしゃがみ込んでしまった。 「………何泣かしてるんですか」 「いや、違う!」 慌てふためく上野君をよそに僕は窓の外を見る。そこからは野球専用グラウンドが見える。 バックネット、バッターボックス…そしてマウンド…。 そこからはすべてが見渡せた。 早く野球がしたい。 キーンコーンカーンコーン! 学校のチャイムが鳴り、授業の終わりをつげた。 授業っていっても、学校の説明や自己紹介などで午前中には終わった。
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