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「理緒にはね、これから学園内で過ごす時変装してもらう事にしたんだ」
「なんへ?」
「学園長が生徒として生活するなんて変でしょ?
それに、襲われるの嫌でしょ?」
「おへ、おそわへらくなひ!
なふられるのいやら!
(俺、襲われなくない!殴られたくない!)」
「でしょ?(そういう意味じゃないけど)だからこれ被ってね」
「わはった…。」
残り少ない飴を名残惜しくも
バリバリと噛み、言われたカツラを被ってみる。
ちなみに、カツラの色はピンク。
「…。」
「…。」
「これは止めとこうか。」
「うん。」
「じゃあ次はこれ」
「え?これ、ロン毛じゃない?」
「ロングヘアーと言って下さい。可愛いかなと思って」
「可愛さ何か必要ねぇんだよ!俺は男だ!」
文句を言いながらもカツラを被ってみる。
「…………!//」
「ちょ、これ…。
やっぱり駄目だよ、これ。
あれ?彰?俺の話聞いてる?」
「…!///」
「う゛ぅ~。藤木、後で覚えてろよ…。」
「あ、出口先生」
何故か身体中傷だらけで部屋に戻ってきた。
「あ、藤木か?
…………!///」
「どうしたの先生?」コテン
「…。っは!」
彰が我にかえった。
「あ、彰 大丈夫?」
「心配ありがとう。大丈夫だよ。
それより、出口先生?
そんなやらしい目で理緒を見ないでくれますか」
「…。っは!」
出口先生が我にかえった。
何なんだこの2人…。
「どうしたんですか、2人とも」
「「そのカツラは駄目(だ)!!!」」
「は?言われなくてもこんな女物つけて行くわけないだろーがぁ!
遊びでつけてみたの!
まぁ似合わないけどなぁー」
そう言って髪先をクルクルと弄ぶ。
「「お願いだからもう外して下さい。
勘弁してください。」」
「なんだよ、着けろって彰が言ったんだろ~」
そう言いながら凶器(カツラ)を外した。
「「これはダメだな(ですね)」」
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