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澪「お母さん多分校門にいるよね、」
独り言を言いながら澪は歩く。
すると向こうから誰かが来る、
澪は目をほそめてよくよくみてみると、来冬だった。
向こうはまだ澪には気付いていないようだ、
来冬は澪の十数メートルあたりに来たところで澪に気付いた。
と、気付いた瞬間
来冬がづかづかと近付いてきた。
来「お前さ、さっき倒れたよね?」
澪「そ、そうだけど...」
来「その...、大丈夫...か?もしかして体育館入る前に俺とぶつかってから何か酷い怪我したのか?」
やけに澪を心配している。
きっとぶつかった時の自分の態度を思い出し、ちょっと可哀想だったなと思ったのだろう。
澪「見ての通り全然大丈夫だよ!しかも私、元から体調悪かったし!」
澪は優しい笑顔で来冬に言う。
来「そうなら良かった!..ぁー、ごめんな、ぶつかった時あんな態度とっちまって...」
澪「いやあ、全然いいよ!謝らなくて。」
来「違うんだよ。俺さ、ちょっと恥ずかしくなるとすぐ意地張ってなかなか素直になれないんだよなぁ...。」
澪「そうなの!?まあしょうがないよ!それも一つの個性なんじゃない?ゎら」
来冬は少し顔が赤くなったが、今はもう大丈夫だ。
来「とりあえず、ごめんな。」
澪「ううん!全然いいよ!」
来「ありがとう!あ、そういや名前は??」
澪「澪だよ。まあ好きに呼んで!」
来「おう!分かった。俺は来冬って言うんだ!」
澪「よろしくね!来冬君。」
来「あはは!君って!笑」
澪「なら来冬っ!!」
来「あは、それいいね~っ」
澪「あたしの事なんて呼ぶつもり??」
来「ん~...うんこ!」
澪「何それ酷ッ!!!笑」
来「嘘だよッ!澪って呼ぶなッ!」
澪「良かった、分かった!うんこの千倍マシ!笑」
来「あはは!ごめんごめん、じゃあまたな!澪。」
澪「またね~!」
すっかり仲良くなった澪と来冬、これが2人の出会いだった。
しかし、この先どんな事が起こるかは、まだ2人とも知る由もない...
2人の時が...
少しずつずれて行く事を...
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