第一章

4/5
前へ
/10ページ
次へ
おや、あんな所にさえない男が。 なにを叫んでいるんだ、近所迷惑な。 それにしてもなんだコイツ、ホントに冴えないなぁ。 我輩のほうが、100倍カッコいいもんね!! 「いや、僕だってあんたには勝ってると思いますけど。」 ぬぉあっ!? 「びっくりしたなぁもう。なんだい君、我輩の心を読んだのかい?? エスパーか??巷で噂のエスパーなのかっ!?」 「いや、おもいっきり喋ってましたけど。キモいくらいにぶつぶつと。」 「えっ!うそ、まじで!?またやっちゃったよー我輩。」 って、そんなのはどうでもいいのだよ少年!! 「で、何を悩み叫んでいたんだい少年?? キモいくらいに大声で。」 「え?いや、別に悩んでた訳じゃないですけど…??」 え、じゃあ、なんで?? 「彼女ができたんです。 告白したら、OKされちゃって。 それで、嬉しさのあまり叫んでいたというわけです。」 ……………。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加