◆あなたがいれば◆

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「カノンノ…その娘…カノンノだって…。」 3人のカノンノは驚いた。 「そうよ。私はカノンノ。」 イアハートが続けて言った。 「シンを傷つけるような人が、カノンノな訳がない!!」 イアハートに言われ、少女はクスッと笑った。 「私はカノンノよ。…ねぇ、『シン』。」 少女はシンを見て言った。 シンはふらっとカノンノの横を通りすぎ、少女の隣に立った。 「カノンノ…。」 シンの瞳にはまた色がない。 シンは少女に寄り添い、少女はシンに何かしらの術をかけた。 意識がなくなり、膝を落としたシンを抱えた少女は、カノンノ達を見て言った。 「ディセンダーは頂いていく。」 「待ちなさいっ!!」 カノンノ達が追うも、シンは連れ去られてしまった。 騒ぎを聞いて飛び出してきたみんなに事情を話したパスカは、落ち着いた感じでニアタに聞いた。 「あの子、カノンノと言っていた。ニアタ、知ってるの?」 「いや、私も知り得ない子だ。だが、カノンノと名乗っていたのは訳があるのだろう。調べてみよう。」 ニアタはそう言った。 「シンがさらわれたって本当か!?」 スタンやロイドが現れて、アンジュに訊いた。 「シン…。」 心配するルカを見て、イリアが切り出した。 「世界樹に行く。」 皆は顔を見合わせた。 「そうね。彼らは元々シンを狙っていた。シンがさらわれたのなら、状況としては良くないわ。」 アンジュに言われ、カノンノとイアハート。ルカとイリアが世界樹に向かった。
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