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「カノンノ…その娘…カノンノだって…。」
3人のカノンノは驚いた。
「そうよ。私はカノンノ。」
イアハートが続けて言った。
「シンを傷つけるような人が、カノンノな訳がない!!」
イアハートに言われ、少女はクスッと笑った。
「私はカノンノよ。…ねぇ、『シン』。」
少女はシンを見て言った。
シンはふらっとカノンノの横を通りすぎ、少女の隣に立った。
「カノンノ…。」
シンの瞳にはまた色がない。
シンは少女に寄り添い、少女はシンに何かしらの術をかけた。
意識がなくなり、膝を落としたシンを抱えた少女は、カノンノ達を見て言った。
「ディセンダーは頂いていく。」
「待ちなさいっ!!」
カノンノ達が追うも、シンは連れ去られてしまった。
騒ぎを聞いて飛び出してきたみんなに事情を話したパスカは、落ち着いた感じでニアタに聞いた。
「あの子、カノンノと言っていた。ニアタ、知ってるの?」
「いや、私も知り得ない子だ。だが、カノンノと名乗っていたのは訳があるのだろう。調べてみよう。」
ニアタはそう言った。
「シンがさらわれたって本当か!?」
スタンやロイドが現れて、アンジュに訊いた。
「シン…。」
心配するルカを見て、イリアが切り出した。
「世界樹に行く。」
皆は顔を見合わせた。
「そうね。彼らは元々シンを狙っていた。シンがさらわれたのなら、状況としては良くないわ。」
アンジュに言われ、カノンノとイアハート。ルカとイリアが世界樹に向かった。
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