◆あなたがいれば◆

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ルミナシア。 バンエルティア号内。 あのラザリスのキバからディセンダーが世界を救ってから数ヶ月。 アドリビトムは、相変わらず忙しい日々を送っていた。 今日はつかの間の休息の日。いつもは忙しいディセンダー、シンも甲板で涼しい風に当たっていた。 金髪の柔らかそうな髪に、透き通るようなエメラルドグリーンの瞳。 やっぱりカッコいい。と見つめていたのはカノンノだった。 「シン。」 カノンノに呼ばれて、シンはゆっくりとこちらを向いた。 「どうしたの?カノンノ。」 優しく微笑むシンの傍に、カノンノは駆け寄った。 「あの、ね。ロックスがおやつ作ってくれたの。食堂に行こう?」 カノンノが言うと、シンはカノンノの頭を撫でた。 「ありがとう。」 シンが船内に入ったあとに、カノンノも続いた。 カノンノがホールに入ると、積み重なった本をたくさん抱えたリタと、シンがいた。 シンはリタの荷物をひょいっと持ち上げ、リタに言った。 「研究室に持っていけばいい?」 シンに言われて、リタは顔を赤らめた。 「あり…がと。」 シンは研究室に荷物を運び込むと、中央の机に置いた。 「なぁに?シンに持たせたのぉ?」 ハロルドが悪戯っぽくリタに突っかかった。 「持たせたんじゃないわよ。あいつが勝手に手伝ったの。」 「どーだか。」 楽しそうに談笑する研究室からホールに戻ったシンは、いきなり頭痛に襲われた。
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