ＴＨＥ・ボツ

超絶ネクラマンサー

　だからといって安心はできない。二人が帰ってくるまでに、なんとかして修理しなければ。

　しかし、いつなんどきあんな事態が起こるかわからないこの状況下、はたして俺一人でこれ以上被害を悪化させず、この家を守ることができるかどうか……。

　ちょっと待てよ。ふと俺はある重大なことに気づいた。だいたい、俺は彼女と出会って一週間もたつというのに、彼女がいったいなんの目的で俺のもとにきたのかをいまだに知らされていない。これは細かいところじゃない。突っこまなければならないところだ。われながら情けない。いや、少し言いわけをさせて欲しい。

　俺とネクラマンサーのあまりにも衝撃的な出会いが、彼女がきた目的を聞くという俺の考えを忘却させたんだ。

　俺はテーブルに戻り、腰をおろした。それから、一週間前の出会いを思いだした。