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そして待ちに待った帰宅時間。僕は至極当然の顔で定時で帰る。この御時世で仕事に執着しない人間は大変貴重な事だろう。
だがそれは僕だけでは無く勿論親友も同じ質な為、特に気にもしない。
先程の件からひっきりなしに溜め息を吐いては憂いを帯びた表情をする親友に少し同情したが、この際だらしのない性格が更正しないかと考えてみる。
けれど、こんな性懲りもなく罪を繰り返す悪友が居なければ今の愛牛・ただよしにも出逢えなかった訳で有り、僕はとても複雑な心境である。
―――――――――――……………………
「ただいまー」
親友と家路に着く帰路で別れ、無事アパートへと帰ってきた僕は、いつも玄関口まで出迎える存在が無い事に気付く。
牛耳?を振り乱しながら尻尾をぶんぶん揺らし、けれども少し高飛車に留まってポーカーフェイスに振る舞うのに、結局は可愛らしく鳴いてしまうただよしは何処へ。
「……あ、」
…そういえば忘れていた。
今日は金曜日だから明日の為にと、ただよしに自分で大量に搾乳するようにと命令していたのだ。
という事は今頃、搾乳ならぬ自慰に耽っている頃だろう。
僕は堅っくるしいリクルートバックを廊下へ放置してそのまま寝室へと足を向けた。
『…ぁ、…はッ…ふっ、ン…』
するとすぐに現れた意中の愛牛はベッド上で卑猥な音や声を張り上げながら、片手サイズの牛乳瓶の入口へと性器を宛行い、勢い良く液を流し込んでいた。
その度にビクビクと体を痙攣させ、双丘の奥に潜んでいる秘所すらも口をぱくぱくと拓かせ蜜を垂らしている。
「…ただよし?」
そんなどーしようも無い淫乱に変えてしまった僕は今日もまた寝不足となりそうだ。
『もぉーっ…!!』
だが、早く抱いてと今にも泣き出しそうな悩ましげな姿に愛しさを感じてしまうのだから仕方無い。
今すぐに抱いて、今よりももっと厭らしい体に開拓して、そして僕無しじゃ生きられない従者に創り上げる。
勝手に吊り上がった口端を隠しもせず、両手を広げ僕を待ち望むただよしの元へ。
明日はせっかくの休みだから1日中寝て居たい。寝不足解消に割り当てたい。
だけど実際問題としては…、この淫乱な愛牛の搾乳で忙しい事だろう。
だけどそんな生活こそ僕達のワンダフルライフ。
―end―
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