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「お前らか!?俺を呼び出したのは!」 ―――――…来た。 予想以上、聞いていた以上にデカイ声だ。 …うーん、確かにオタクに見えなくもないな。 てか、そのボサボサ頭偽物だろ。 金色の髪何本か見えてんだけど。 「うん、ごめんね?呼び出したりして」 何だか苛々している転校生に、少し微笑んでそう言ってみる。 「あ、謝ったから許してやる!それで、話があったんだろ?聞いてやるから言えよ!!」 …うわぁ、うぜー。 何で上から目線?? まぁでも、俺ってば寛大な心の持ち主だから聞かなかった事にしてやるよ。← 「あのね…「あんた生意気なんだよ!コイツに謝れ!!それと、生徒会の皆様にも近付かないで!!このオタク!!」…え、ちょ…古都宮君?」 台詞を古都宮に奪われた…っ 「なっ!お前らには関係ないだろ!あっお前らが親衛隊って奴らだな!お前らがいるからあいつらに友達が出来ないんだぞ!!」 え、今の今まで親衛隊ってわかってなかったんだ? いやいやいや、流石に友達はいるだろうよあんな奴らでも。 「あのね、僕らは制裁なんてしたくないんだよ。でもこれは仕事のようなものなの。だから君には、制裁なんてされないように今日から生徒会の人達に近付かないでほしいんだ。」 いや、これ本音だからな? 制裁なんて面倒臭ぇし。 「な、何言ってんだよ!お前らが主犯なんだろ!?俺の靴箱だってっ机だって、体操服も教科書も!!」 吃りながらもそう言った転校生君の言葉に、俺は固まった。 親衛隊隊長であるからには、制裁の主犯であると言われるのは間違いではない。 …だけど それは親衛隊隊長が支持してから親衛隊が動くからであって 今回俺は制裁の許可なんてしていない。 …俺に濡れ衣着せようなんて、100億年早ぇぞコラ。 .
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